ICTという言葉は、情報処理や情報通信といったIT技術を総称して使われる用語です。特に、教育や社会インフラといった公共事業の分野で広く用いられています。
ICTとはInformation and Communication Technologyの略であり、日本語では情報通信技術と訳されます。ICTの活用が広く期待されている背景には、今後、日本国内でますます進行することが予想される少子高齢化問題に対して、問題解決の切り札の一つであると期待されているためです。
ICTを活用することで、時間や場所に関係なく、誰もがネットワークにつながることができるようになります。このような社会のことを、ユビキタス社会と呼びます。ユビキタス社会の一例としては、食品の生産・流通経路を追跡する食品トレーサビリティや、ホームセキュリティシステムがあります。こういった実例を見ても分かるとおり、ICTの活用によって、安心して暮らせる社会を実現することができるのです。
また、教育や保育の分野ではICT活用の事例が既に多くあります。海外の学校とTV会議システムでつながり、同時に授業を受けることができたり、保育所の様子を保護者にもリアルタイムで見てもらえるようなシステムを作り、より安心して子供を保育施設に預けることができるようにする取り組みが実用化されています。
社会の抱える問題をICTによって少しでも解決するという取り組みは、今後さらに広がっていくことが予想されます。